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保育園・幼稚園の入退室管理とは?保育現場に求められる理由とシステム導入の流れ
保育園・幼稚園の入退室管理とは?保育現場に求められる理由とシステム導入の流れ

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保育園・幼稚園の入退室管理とは?保育現場に求められる理由とシステム導入の流れ

子どもたちの安心・安全を守ることは、保育園・幼稚園の運営において何よりも優先されるべきテーマです。

登園や降園の時間帯は、保護者・職員・子どもたちが一斉に動くため、園の出入り口がもっとも混雑しやすく、管理が難しくなる時間でもあります。

このような状況のなか、「誰がいつ園に出入りしたのか」を確実に把握できる仕組みとして、入退室管理システムの導入が注目されています。

安全対策としてだけでなく、業務の効率化や保護者との信頼構築にも役立つこのシステムは、これからの園づくりに欠かせないものになりつつあります。

本記事では、保育施設における入退室管理の必要性、導入による具体的なメリット、システムの種類や比較のポイント、導入の流れまでをわかりやすく解説します。
 

なぜ、保育園・幼稚園に入退室管理が求められているのか?

近年、保育園や幼稚園を取り巻く環境は大きく変化しています。

子どもを狙った犯罪や不審者の侵入事件など、全国的に安全意識が高まる中で、保育施設のセキュリティ対策が社会的に強く求められています。

特に、門扉が開放的で保護者や職員の出入りが頻繁な保育施設では、「誰がいつ出入りしたのか」を正確に把握することが難しいという声も少なくありません。

また、万が一の事態に備えて、施設側がしっかりと記録を残し、迅速に対応できる体制を整えておくことは、リスクマネジメントの基本とも言えるでしょう。

単なる施錠や見回りだけでは対応しきれないリスクを、入退室管理システムがカバーする時代に入っています。
 

保護者・地域社会の信頼を得るために

保護者にとって「子どもを安心して預けられる施設かどうか」は、保育園や幼稚園を選ぶ際に非常に重要な判断基準です。

登園・降園の際に誰が迎えに来たか、時間に遅れはなかったか、正確な記録があることで安心感と信頼が生まれます。

また、保護者同士や外部とのトラブルを未然に防ぐうえでも、出入りの履歴が記録されていることは大きな意味を持ちます。

「記録がある」という事実が、園側の管理体制の信頼性を高め、結果として地域からの評判や選ばれる理由につながります。
 

園運営のデジタル化に対応するために

保育の現場でも、園の運営方法や日々のやり取りが少しずつデジタル化しています。

たとえば、これまで手書きで行っていた出欠管理や連絡帳のやり取りを、タブレットや専用アプリを使って簡単に行えるようにする園も増えてきました。

こうした流れの中で、「登園・降園の記録を自動で残すしくみ」も注目されています。

入退室管理システムは、職員の作業負担を減らしながら、保護者への対応もしやすくなるため、これからの園運営にとって大切なツールのひとつといえるでしょう。
 

入退室管理システムを導入するメリットとは?

入退室管理システムを導入することで、園児の安全を守るだけでなく、職員の負担軽減や保護者との信頼関係づくりにもつながります。

ここでは、保育園・幼稚園でシステムを導入する具体的なメリットをご紹介します。
 

安全性の向上(不審者・誤認・置き去り防止)

入退室管理システムを導入する最大のメリットは、保育園・幼稚園の安全を守る体制を強化できることです。

まず、園の出入りを記録する仕組みがあると、不審者の侵入や部外者の立ち入りを防ぐ「見える安心感」を作ることができます。

誰がいつ出入りしたかが明確になることで、警戒意識が高まり、不審な行動も早期に察知しやすくなります。

また、登園・降園の際に引き渡しミスが起きた場合も、記録をさかのぼって確認できるため、誤認やトラブルの早期解決につながります。

万が一の「置き去り」や「迎え忘れ」といった事故も、システム上で入退室が確認できれば職員がすぐに異変に気づき、早期対応が可能になります。
 

業務効率の改善と職員の負担軽減

保育現場では、朝夕の登園・降園時がもっとも忙しく、職員が同時に多くの対応を求められる時間帯です。

手書きで出欠を取ったり、誰が迎えに来たのかを確認して記録したりといった作業は、集中力を要するうえ、ミスも起こりやすくなります。

入退室管理システムを導入すれば、カードやタッチパネル、アプリなどを使って出入りの記録を自動で残すことができ、職員の負担を大きく減らせます。

その分、子どもと丁寧に関わる時間や、他の保育業務に集中できる環境を整えることができます。

さらに、出欠情報や降園者の履歴をデジタルデータとして管理できることで、情報共有や報告業務もスムーズになります。

これまで紙や口頭で行っていた業務が整理され、日々の負担が軽くなるのは大きなメリットです。
 

保護者とのトラブル回避・信頼構築

入退室に関する記録がしっかり残ることで、保護者とのコミュニケーションもより安心・スムーズになります。

たとえば「何時に迎えに行ったか」「誰が引き取りに来たか」といった点で行き違いがあった場合でも、記録を確認することで冷静な対応が可能です。

また、「園としてしっかり管理している」という印象を与えることは、保護者の安心感につながります。

防犯意識が高まりつつある現代では、こうした見える安全対策が園の信頼度を大きく左右します。

さらに、保護者自身がスマートフォンなどから出退園履歴を確認できるような仕組みを取り入れれば、連絡ミスや不安も減り、家庭と園との協力関係を築きやすくなります。
 

入退室管理システムの主な機能と種類

入退室管理システムには、園の安全を守るだけでなく、日々の業務をサポートするさまざまな機能があります。

使い方や特徴はシステムによって異なりますが、代表的な機能を知っておくことで、自園に合った仕組みを選ぶ参考になります。

ここでは、主な認証方法や便利な機能についてご紹介します。
 

ICカード・QRコード・顔認証などの認証方法

入退室管理システムでは、子どもや保護者の出入りを管理するために、さまざまな「認証方法」が使われています。

*ICカード
もっとも一般的なのが「ICカード」です。
保護者や職員にカードを配布し、それをかざすことで出入りを記録できます。
操作が簡単で導入もしやすいため、多くの園で採用されています。

*QRコード
最近では、「QRコード」をスマートフォンに表示して読み取る方式もあります。
アプリと連携させることで、保護者の手元で簡単に登園・降園の確認ができるようになり、利便性が高まります。

*顔認証
「顔認証」による管理を導入している園も増えてきました。
カメラに顔を映すだけで本人確認ができるため、カードを忘れたり紛失したりする心配がなく、非接触での運用が可能です。
感染症対策の一環としても注目されています。
 

出欠管理・記録の自動化と保護者連携

出欠の管理も、入退室システムによって大きく変わります。

これまで紙や口頭で行っていた登園・降園の確認が、システムを通じて自動で記録されるため、記入ミスや確認漏れの心配がなくなります。

これらの記録はシステム上で集計され、職員が一覧で確認できるほか、必要に応じてレポートとして出力することも可能です。

さらに、保護者との連携機能があるシステムであれば、「登園しました」などの通知が保護者のスマートフォンに届くようになり、安心感を与えることができます。

日々の記録が整理されることで、保護者とのやりとりもスムーズになり、「伝えた」「聞いていない」といったすれ違いを減らす効果も期待できます。
 

連携可能な周辺機器(防犯カメラ・アプリ・勤怠管理)

入退室システムは単体でも便利ですが、他の設備と組み合わせて活用することで、より強力な運用が可能になります。

たとえば、防犯カメラと連携させれば、出入りのタイミングで映像記録も残せるようになり、トラブル発生時の確認に役立ちます。

また、職員の出退勤管理と連携できる機能を備えたシステムもあり、勤怠や業務記録まで一括で行えるようになります。

保護者向けの連絡アプリとつながるタイプなら、欠席連絡やお迎え時間の変更などもスマートに対応できるため、コミュニケーションの効率もぐっと上がります。
 

導入時に検討すべきポイントと注意点

入退室管理システムをスムーズに導入・運用するためには、あらかじめ確認しておくべきポイントがいくつかあります。
ここでは、導入前に押さえておきたい注意点を具体的にご紹介します。
 

施設規模と運用体制に合ったシステム選び

入退室管理システムは、園の規模や職員の体制によって最適なタイプが異なります。

たとえば、1クラスのみの小規模な園では、シンプルなICカードタイプやQRコード対応のシステムで十分なこともあります。

一方で、複数の建物をまたぐような中〜大規模施設では、顔認証や複数端末による一元管理が必要になる場合もあります。

また、園児の送迎方法や保護者の人数、出入りのピーク時間帯なども考慮する必要があります。

システムの仕様が現場の動きに合っていないと、逆に混乱を招くおそれもあるため、導入前に現場のフローをしっかり見直すことが大切です。
 

導入コスト・補助金制度の確認

システム導入には、本体機器の費用、ソフトウェア使用料、設置工事、保守サポート費など、複数のコストがかかります。

特に注意したいのは、導入初期費用だけでなく、月額利用料や更新費用などのランニングコストもあらかじめ把握しておくことです。

また、自治体によっては、防犯対策や保育ICT化の一環として、入退室管理システムの導入に対して補助金を出しているケースもあります。

こうした制度を活用できれば、コスト負担を大きく抑えられる可能性がありますので、必ず最新の情報を確認しましょう。
 

職員・保護者への周知と運用フローの整備

システムは「導入して終わり」ではありません。
導入後に、職員や保護者が戸惑わずに利用できるようにするための準備が欠かせません。

たとえば、保護者向けには「使い方マニュアル」や「FAQ」の配布、職員向けには運用ルールの共有と研修を行うことで、混乱やトラブルを未然に防げます。

また、導入前後で登園・降園のフローや受付対応が変わる場合は、その影響を事前に確認し、必要に応じて業務手順も見直しておきましょう。

新しいシステムがスムーズに根づくかどうかは、「人の理解と協力」にかかっています。
 

システム導入の流れと比較検討のチェックリスト

入退室管理システムは、園の安全や運営の質を高める心強いツールですが、導入にはしっかりとした準備が必要です。

スムーズに導入し、現場で無理なく使いこなすためには、事前の流れや比較のポイントを押さえておくことが大切です。
 

導入までの一般的な流れ

入退室管理システムの導入には、いくつかの段階があります。
まずは、園内で「どのような課題があるか」「どんな機能が必要か」を整理し、目的を明確にすることがスタートです。

次に、複数のサービス会社から情報を集め、費用や機能、サポート体制を比較検討します。
その後、現場での設置環境を確認しながら、必要な機器や運用フローを具体的に設計します。

導入が決まれば、実際の設置・設定作業、職員への説明会、保護者への案内といった準備を経て、本運用へと進んでいきます。
スムーズな立ち上げのためには、できるだけ余裕をもったスケジュールを組むことが大切です。
 

複数システムを比較するときの視点

システムを選ぶ際は、価格だけでなく「現場で本当に使いやすいかどうか」という視点がとても重要です。
以下のようなポイントを比較しておくと、導入後の満足度が高まります。

  • 認証方法(ICカード、QRコード、顔認証など)の操作性
  • アプリ連携の有無と保護者への通知機能
  • 複数施設での一元管理の可否
  • 導入費・月額費用・保守費用のバランス
  • サポート体制(トラブル対応、ヘルプデスクの有無)
  • 保護者や職員向けの導入サポート(説明会やマニュアル提供など)

これらを自園の状況にあてはめながら、無理のない選択肢を検討していくことが大切です。
 

よくある失敗例とその回避法

入退室システムの導入でありがちな失敗のひとつが、「現場に合わない仕組みを選んでしまうこと」です。

たとえば、操作が複雑すぎて職員がうまく使いこなせなかったり、保護者から「使いにくい」と不満が出たりすることがあります。

また、導入後の運用フローをきちんと設計しないまま運用を始めてしまい、職員間で対応がバラバラになってしまうケースも見られます。

こうしたトラブルを防ぐためには、導入前に職員の声を聞き、運用のイメージを共有しておくことが非常に重要です。

さらに、保護者にも事前に説明を行い、不安や疑問を解消してから運用を始めることが、スムーズなスタートにつながります。
 

まとめ

入退室管理システムは、園児の安全確保、職員の業務効率化、保護者との信頼関係づくりを同時に実現できる心強いツールです。

導入にあたっては、園内の課題と必要機能を整理し、複数システムを比較したうえで、自園に合ったしくみを選ぶことが重要です。

さらに、設置環境の確認や職員・保護者への周知を丁寧に行うことで、トラブルのないスムーズな運用が可能になります。

園の未来と子どもたちの安全を守るための環境づくりとして、導入を一つの選択肢としてご検討いただければ幸いです。

テリーナテリーナでは保育園・幼稚園向けをはじめとした、入退室管理システム導入をサポートしております。
現場の状況に合わせたご提案や設置支援も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

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